September 21, 2024
NCJTA秋の例会のお知らせ
今年度の秋の例会は 10月 20日(日曜日)にオンラインで開催いたします。今回のテーマは「多様性・専門性を取り入れた中・上級カリキュラム:プロフィシェンシーを基軸に」です。フライヤーはこちらをどうぞ。
日時: 10/20(日) 1:00 pm – 3:30 pm (PDT) Zoomにて
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セッション1:「プロフィシェンシーガイドラインを基底にしたカリキュラム開発 −ポートランド州立大学日本語プログラムの場合」
講師:渡辺素和子先生 (ポートランド州立大学)
発表要旨:本講演では、ACTFLプロフィシェンシーガイドライン 2024のNovice からAdvanced までのレベルを、日本語レベル1から4までのカリキュラムにどのように当てはめたらいいか、一つの例を提案します。レベル1・2では、基本文法を中心にインフォーマルな会話ができるように目標を定めますが、レベル3では、上級の特徴である詳細に描写するタスクや地域レベルの話題に着目し、それらの機能や話題をこなせるように準備を始めます。そのため、レベル3のカリキュラムでは、意図的に読みに焦点を移し、トピックやジャンルの面で多様性を増やし、語彙力と漢字力の強化をはかりました。カリキュラムのデザインに加えて、指導面でどのような活動や課題を増やしたか、具体例を紹介します。
セッション2:「ポストパンデミックの対面授業の一例 ープロフィシェンシーガイドラインを基底として」
講師:久保百世先生(スタンフォード大学)
発表要旨:今夏にウィスコンシン州で行われたICJLE2024のテーマは「日本語教育の多様性と専門性を考える」でした。このテーマの出発点として提示された四つの問いの内の1つ目は「社会状況が変化し、様々なテクノロジーによるツールが進化する中、対面での学びの必然性とは?様々な背景・ニーズを持つ学習者たちや教師が、同じ物理的なスペースを共有することの意味は何なのか」でした。これは、昨年度の知念先生の「区別化授業」や、徳田先生の「学習者エージェンシー」とも深く関わっている重要な問いです。今回のセッションでは、「社会状況の変化・進化したツール・対面での学びの必然性」というキーワードを基軸として、パンデミック中に注目された学習ツールを使った学習者の協働作業を中心とした授業の一例の紹介をします。そして、参加者の皆様の授業例をシェアしていただき、ポスト・パンデミックの対面授業の必然性と学習環境の構築について意見交換を行いたいです。NCJTA秋の例会24年フライヤー